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: 参考文献 : LATEXによるきれいなスライドの作り方 : 6 PDFの生成


7 その他のスライド作成方法


7.1 slides 文書クラス

旧 LATEX時代には sliTEXと呼ばれる スライド作成専用のシステムがあったが,LATEX2e からは slides という文書クラスとなった. このクラスでのスライドも実に味わい深いものがある. Computer Modern の代りに Sans serif が使われるし, Symbol のギリシャ文字の大文字もユニークで捨てがたい. なにしろ UNIX しか使わない人にとって,Distiller は論外なので, Prosper が dvipdfm を通過しない現状では,ジャギーのない 日本語スライドを作成したいならば, slides + dvipdfm の選択しかないように思う.

  1. まず,ソースのプリアンブルは次のように,1枚のスライドを slide環境内で記述する.
    \documentclass[landscape]{slides}
    \topmargin=-20mm
    \oddsidemargin=-15mm
    \textwidth=280mm
    \textheight=180mm
    \begin{document}
    \begin{slide}
    \Large
    \bfseries
    (本文)
    \end{slide}
    \end{document}
    
  2. コンパイルする
    % platex hogehoge
    
    これで hogehoge.tex から hogehoge.dvi が生成される
  3. dvipdfm を使って直接 PDFを生成する.
    % dvipdfm -l hogehoge
    
    これで hogehoge.dvi から hogehoge.pdf が生成される. 作成例を挙げておく. slides/ss.pdf

この手法は極めてシンプルであるが,LATEX初学者でもほとんど 困難に感じることなくスライドが生成できる,という意味でパワフルとも言えよう.

7.2 seminar.cls

seminar.cls という seminar.cls だけでもスライド原稿ができなくは無いが デフォルトの文字が小さいことや,見栄えの点から用いられる ことは少ないようである.



Tetsushi "Wahaha" Ueta 平成18年9月30日