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: 3 Prosper : LATEXによるきれいなスライドの作り方 : 1 まえがき


2 原理

本稿では一貫してスライドを LATEXで作成し,版下を PDF に変換,それを PDFビュアーを用いて液晶プロジェクタで投影する方法をとろう.

これは,Acrobat Reader の存在が大きく影響する.

2.1 投影時に用いるソフトウェア

Adobe Acrobat Reader もしくは Adobe Acrobat を用いる.とりわけ 前者は無料で自由に入手でき,様々なOS上で動作する. UNIX ユーザにとっても,Linux なら問題なく,FreeBSD でも Linux バイナリ互換の対策を採れば使用できる.

投影には,Adobe Acrobat Reader の Full Screen 機能を用いる. Acrobat Reader 起動後,メニューから View $\rightarrow$ Full Screen を選ぶか,Ctrl+L を押せば,Full Screen モードとなる.

PDF + Acrobat Reader を利用するのは,まず PostScript ベースの 品質のよいフォントが使用できること, Java のアプリケーションが適応できる可能性があること,なども理由であるが, 一番のメリットは,プレゼン用ファイルがプラットフォームを問わないことである.

国際会議ではデータプロジェクタが使える場合がほとんどとなり, レクチャー会場では Windows マシンがどかっと置かれているだろう. しかし UNIX ユーザは何も臆することなく,PDF になった自分のプレゼンの ファイルを焼いたCD を挿し,ダブルクリックするだけである2.

2.2 組版時に用いるパッケージ

Prosper をお勧めする.

基本的には seminar.cls がベースとなっている(とどこかに 書かれていたように思う).



Tetsushi "Wahaha" Ueta 平成18年9月30日