- のとき,実数解を以下で示す精度で求めよ.
- 実数解はこのの値では2つ存在する.与える初期値は図1 から
だいたい読みとれるであろう.
- 反復回数は8回以内(初期値によって回数は変わるので注意).
- 収束判定については,
を用いよ.この左辺は1ノルムと呼ばれる.
- 前節と同様のプログラムリストと結果を報告しなさい.
- 縦軸に,横軸にを取り,解をプロットせよ.プロット
するプログラムを作成してもよいし,時間に余裕がない者は,手動で
を細かく変えながら解を追跡して空間での座標値をファイルにし,
グラフ描画プログラム(どうやってそれを入手するかについては,関与しない)
で出力しなさい.
これによって得られる図は,解の分岐図(bifurcation diagram)と呼ばれる.
Table 1:
式(18)のパラメータに対する実数解の個数
の値 |
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実数解の個数 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
2 |
0 |
- での重解は,上述のように解析的に解が求まるにも関わらず,
どのように初期値を与えても,8回以内の反復回数では求めることができない.
この原因は,このパラメータ付近でJacobi行列のランクが落ちる
(行列式の値がゼロになる)ためである.
そのため,条件(方程式)をもう一つ加えて解を求めなければならない.
そのアルゴリズムを
考案せよ.このアルゴリズムが出来れば表1 の
が求まるはずである.
ヒント:
- 重解は,単位円と放物線が接している.
- 式(18)と,新しい条件式に対して,変数をとせよ.
これにはによる偏微分を計算する必要がある.
Figure 1:
式(18)について,および適当なでの
をプロットした.
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