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network reachable なコンピュータを1台用意する.UNIXが便利だと思う.
講演論文集作りには二つのおおきなプロセスがある.原稿集め(査読
込み)と,論文集編集である.この二つのプロセスは可分であり,それぞれを
別のサーバで賄う事も可能である.MySQLの場合,蓄えるデータベースの実体
はすべてファイルシステムに焼かれる.たとえば FreeBSDの場合,
/var/db/mysql
以下に全テーブルが書き出される.これをコピーするこ
とにより,編集作業を継続できる(無論あらたな投稿には対応できない)
3.1 原稿集め機構
以下のソフトウェアをインストールする.この一台の内部でローカルに全ての
ソフトウェアが使えるようになっていなければならない(つまり一部を他の
マシンに委ねる or 分散させることは不可).
- MySQL 4.x 以上
- PHP 4.x以上. MySQLへのインタフェースを持つこと.
- Apache 1.3.x, or 2.x. さらにPHP, MySQL関連のモジュールを突っ込ん
でおくこと.
- phpMyAdmin 2.x をインストールしておけば,のちのちのデバッグに
都合がよい.
- Commence Conference Manager(CCM).
以上が論文原稿集めに必要である.筆者はコンピュータとして FreeBSD
6.0-RELEASE を使っているが,CCMを除く全ては
Ports コレクションからインストールできた.
冊子体としてまともなものにするためには,目次(プログラム),各論文の通
しページ番号やロゴの焼き付け,索引,各論文をブラウズするためのトップ
ページなどが必要となろう.それには以下が必要となる.
- PDFlib+PDI 6.0.
既存のPDFにアクセスし,内容に上書きするためのツール.ページ番号やブラ
ウジングページへのリンク情報(しおりに書き込んでもよいと思う),ロゴマー
クなどの焼き込みを行う.PDFlib はライブラリごと随時ダウンロードして使
用できるが,ライセンスを購入しなければ,書き込んだページには須く
www.pdflib.com のロゴが入ってしまう.
ライセンスは日本ではテユーンビズが販売を扱っている.
オンライン見積り
も可能である.
- Perl 5.x以上,または PHP 4.x以上.
MySQLへのインタフェースを持つこと.CCMが作ったデータベースに直接アクセ
スする.PDFlibは勿論これらの言語インタフェースを持っている.
- TEXと周辺の dviwares. パッケージとしては teTEXをインストール
するといいだろう.TEXの良い所は,ソースがテキストであることである.
スクリプト言語との相性が大変良いので, make 一発でのビルド,
crontab による自動運転,完全自動化も夢ではない.
なお,PDFlib の正規版に投資する資金がない場合,全く他に手がないかといえば
そうではない(らしい).以下のキーワードで検索されることをお勧めする.
- Acrobat 内部の Javascript base のスクリプトを使う(詳細不明)
- FOP
- iText
- JasperReports
Tetsushi "Wahaha" Ueta
2008-08-16