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よく確認してシュレッダにはかけましょう 2006-2007

事件

それは出張に行く前日,2006年3月3日でした.最近不要な書類はすぐシュレッダに かけてしまう私は,出張前にもそれをやっておりました.ついでに 机の引き出しの中のも…とガサガサと. ある封筒がありました.宛名も書かれておらず,ぱっと見,頭に「不要」 と判定文字が浮かび,そのまま手が届く範囲内にある シュレッダ行きに…その直後さらに別に頭に閃くものが. う,あれはお金が入っていたんじゃぁ…… 直後は,
こんな感じ.一万円札2枚が見事にバラバラに…3mm×25mm の短冊に なってしまいました. 一万円紙幣が一枚 160mm×76mm なので,2万円で計334片あまりに 分割されてしまいました. 取りあえず色がちがってそうなものを取り出したところ.
すさまじい脱力感でした.出張旅費が自分の口座に 入ったものを,昼間のうちに引き出し,封筒に入れておいたのでした. とにかく致し方ないのでそのままにして出張に出かけました…

調査

出張を終え,数週間は空いた時間に短冊を拾い集める日々. 幸い,それまでにしばらく漂白度の高い紙をスレッダに掛けていたので, 日本銀行券独特の色は目立ちました. また,二枚の一万円札はどうやら新札だったようで,さらに ぴったり重なっていたため, 同じ箇所が二枚重なった短冊を多く拾う事ができました. それと同時にネットで換金方法を検索しました.最初のうちは 券面の連続面積が1/3無いと一銭も返って来ない というような情報を読んでしまい,目眩を感じました. すると一方でシュレッダに紙幣をかけてしまうケースが最近多く, 日本銀行での対応が変わったとの情報も.ある掲示板では, 日銀で係員が数名出て来て復元作業をやってくれた上で全額返って来たとも. そこで,日銀に電話をかけて訊きました. (四国四県では高松の日銀支店だけがこのような事件を扱えるそうです.) さて,分かった事は以下です:

復元

ということで,とにかくこの短冊を貼り合わせる必要が出て来ました. 2/3 は復元できるだろうなと思われるぐらい集めたところで, 学生の西内くんに「パズルをやってみなぁい?」と誘い, 壮大なジグゾーパズルをやってもらうことに… (自分ではしないところが極悪) 以下は彼の挑戦経過です(携帯カメラで撮影). 見本を見ながらやったそうですが…大変だったことと思います…
最終的にはこれぐらいに.

換金

その後9ヶ月は放置状態…高松に行く機会は平日にはなかなか訪れないものです. しかしいよいよそのチャンスはやってきました.高松サンポートで開催の研究会. 駅近くのホテルから徒歩で数分のところに日銀高松支店はありました. 換金申し込みのフォームに記入するとすぐに全額換金してくれました.感激です. 店内はいろいろと他に面白い展示がありました.
粉砕された紙幣で作られたうどん鉢 粉砕紙幣 40億円
最後に,上記で記載した破損紙幣などの交換ルールが展示されていましたので 紹介します.
Special thanks to Y. Nishiuchi, for his great efforts.