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画像内のオブジェクトの幾何学的な自己相似性に着目した画像圧縮方法がフラクタル
符号です.基本的なアイディアとしては,たとえば群衆の画像であれば,一人の
人間分の画像情報だけを保存して「群衆」という名前のファイルにしておく
ようなものです.表示するときはその一人の人間を適当に重ねてコピーして
やればよろしい.これで画像の実質的な情報は一人分のデータに縮約されました.
これは乱暴な例えですが,画像上のあるブロックを縮小,回転などさせながら
似ている部分を全画像から検索し,そのブロックの情報と変換パラメータに
置き換える作業を再帰的に行なっていくアルゴリズムの底流にあるのは,
「コピーの使い回し」という実に工学的な合理性があると思われます.
本研究室では,フラクタル符号の符号化に関する改良[],
[127],
[128]や,
認識への応用[86], [128],画像パターン検索
[116],
[182]
などの研究を行なっています.
Contact address: ueta @ tokushima-u.ac.jp