Proceeding of Domestic Conference
大津 智弘, 藤本 憲市, 上田 哲史, 合原 一幸, 吉永 哲哉, 最大リアプノフ指数による安定固定点の分岐回避, 電子情報通信学会, 電子情報通信学会2014年総合大会講演論文集, SS49-SS50, 新潟, Mar. 2014.
Abstract: 動的システムにみられる極限集合の位相的性質は解軌道のリアプノフ指数によって特徴づけられる.著者らは,常差分方程式で記述される離散時間力学系において,安定な固定点・周期点の分岐回避制御問題を最大リアプノフ指数を評価関数とした最小化問題に帰着させ,環境変動等に起因するシステムパラメータ変化によって発生しうる不適切な分岐を回避するための制御系を提案し,Henon写像にみられる安定固定点・周期点の周期倍分岐回避に適用した実験結果を報告している.本稿では,その分岐回避制御系を川上写像に適用し,安定固定点の接線分岐とNeimark-Sacker分岐が回避できることを例証する.