電話の申し込み

自宅が定まれば, アパートの大家さんに電話局の電話番号(フリーダイヤル)を訊き,自分で 公衆電話から電話をかけ,交渉する必要があります. 電話会社は,アメリカ全国規模ではAT&Tですが, 実際は,AT&T系のローカルな電話会社が,電話工事・ローカル電話のサービス 一般を取扱っています.テキサスの場合は Southwestern Bell という会社です.

電話での電話加入申込みは,すべて音声メニュー形式になってます. 最初に新規加入か,その他のサービスかを選択するため,番号ボタンを 押す必要があります.場所によっては色々な言語でオペレーションできる のかも知れません.(ちなみにSouthwestern Bellではスペイン語が 用意されています)

オペレータが出るといよいよ勝負です.新しい電話を付けることを告げ, 名前や住所,ルームメイトがいる場合は部屋のどの位置に付けるかなどを 言います.その他のオプションが山のようにあり(国際電話,長距離電話, など分からんサービスが色々),機能を聞いても理解できませんから, 国際電話と,resident line 基本料金だけ付けてもらい, オプションの説明は資料を郵送で送ってくれ,と伝えます.

私はこの時失敗しました.電話局のサービス嬢は "take you for a ride" ってなことで,初めての客には,現在売り出し中のサービスをしつこく 勧めます.そのサービスを説明したのち,こちらに訊いて来ます. つまり「それらは要らない」とはっきり二度断るまで勧めます. どうも「オプションはあとで選ぶから」ということは通じなかったようで, 必要のないオプションを一杯つけられてしまいました.トホホ. 後日談

工事後の deposit, payment のための連絡先を 聞かれたりしますが,工事後に自宅から連絡すると言えばいいでしょう. 工事は電話会社のスケジュールによりますが,一週間ぐらいで工事に 来てくれます.ヒマなときは翌日でもやってくれます.

コーリングカードサービスは便利です.これは,コイン式公衆電話で, フリーダイアルにかけ,カード番号(普通自分の電話番号)とPINを押せば, それ以降の接続,通話の料金は,自分の部屋の電話にチャージされます. (市内通話 35 セント) 小銭が要らないのは非常に助かります.

国際電話,アメリカ国内長距離電話

AT&T関連ローカル電話会社はデフォルトで,国際&長距離の carrier として AT&T を勧めて来ます.私は後にMCIに替えました. どちらを選択するにしても,後々ライバル会社から勧誘の電話が次々 かかって来ます. 後に述べるように電話にはさまざまなトラブルが発生する可能性 があるので,長距離電話会社の日本語カスタマサービスの番号を聞いて おきましょう.

MCI はその使用料金に応じて United Airline のマイレージを貯めることが できます.(Actual mileage にはなりません) ちなみに,アメリカ本土から日本へは時刻に依らず 35 cent/min です. コーリングカードがデフォルトでついてきますから,街角の公衆電話 からフリーダイヤルでMCIにかけて,自宅の電話番号 + PIN + 011 + 国番号 + 日本の相手先電話番号 と押せば,同じ料金レートで, 課金は自宅の電話に,という便利な使い方ができます. 私は大学のオフィスに私用で使える電話がなかったので(無いのが 普通か),公衆電話でこのコーリングカードは大変重宝しました. (実際番号を覚えてしまえばカードは持ち歩く必要は無いけど) ローカル電話会社のコーリングカードとは異なり,長距離専用となります. ATT の長距離コーリングカードは,MCI とちがって 自宅の電話と同じ課金体系ではなく,少々高い設定なので注意が必要です.

MCIに替えてからもATTの方から「戻って来て!お願い」電話が結構な 頻度でかかって来ます.MCIとの価格の比較や(日本の場合両者は同じです), 付加サービスなど長々と説明を聞かされます. 私はちょっと思う所あって ATT に戻しました.同じ 35 cent/min です. すると MCI から即「戻って来て.戻ってくれたらこの75ドル金券やる」という 郵便が来ました.これにはかなり心が揺れました(^^; ただし,有効期限が切られてるんですけどね. ところで,この 75 ドルに心動かされて MCI に戻った場合は,これまた AT&T から 200 ドルの金券が来るとの未確認情報もあります.

ある日ローカル電話会社の方から電話がかかってきて 「おたくは電話を使いすぎてる.$230を越えた.$55のデポジット払わないと 国際電話は切る」という内容です.普段は一ヵ月には高くても$50程度しか 請求されないし,まぁ今月は比較的長電話した記憶があるとはいえ, 常識外れな金額… さっそく調べてみると,なんとAT&Tは日本向けに 48 cent/min の課金 をしてました.セールスは 35 cent/min で勧誘したのにな〜,という訳で さっそくクレームつけて 35 cent/min に計算しなおしてもらえましたが, オペレータはその後に,

operator:「あのー,日本向けスペシャルレート 30 cent/min ってのもありますけど」
tetsushi:「それは毎月別にいくらか払わないといけないんじゃないですか?」
operator:「いえ,何も」 
tetsushi:「…」
最初っからそのレートを提示してよ〜っと 叫びたくなりました.結局 MCI から AT&T に切り替えた 時点まで遡って 30 cent/min 清算してくれることになりました. でも翌月のbill をみてみると,しっかりと$3 のスペシャルレート サービス料が取られていました. 一体どういう商売をしているのでしょうか.この会社は.

いずれにしても日本のKDDよりはかなり安いのは事実ですから,家族への 電話なら,アメリカ側からかける方が圧倒的におトクです.どこの国にも 安いのではなくて,特に日本向けが安いようです.

AT&T, MCI の他にも多くのキャリアがあって,プリペイドカード形式で 提供されていたり,10-10-222 とかプレフィックス番号を押して相手 番号をかけたりすると安くなる形式のものもあります.日本には19cent/分 (Feb.1999現在) だそうです.ホントかな〜